博多湾でキビレが多くなった理由とは?
博多湾の湾奥で落とし込み釣りをしていますと、博多ではメイタ〜チヌと呼ばれるクロダイよりもキビレが多くなったと感じることはないでしょうか?
キビレはクロダイよりも河口区域に多いとされている魚で、玄界灘に面した防波堤ではめったに釣れませんが、博多湾ではすっかりお馴染みになりつつある魚です。
私の錯覚かもしれませんが、クロダイよりも年々キビレが多くなっているような気がするのです。
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キビレとクロダイの違い
キビレという名の由来のごとく、特定のひれの部分が黄色いのがキビレの特徴です。
外見的な違いはそれだけではありません。
クロダイに比べると顔がこじんまりと整っていて小さく、野性味が薄い感じがします。
更に銀色がきれいで、クロダイのようにどす黒いものはいません。
また、クロダイと比べますと、体高が高く幅が広いのも外見的な特徴のひとつです。
そのせいか、ハリに掛かってからの「引き」は同じサイズであれば、キビレのほうが良く引くような気がします。
ハリに掛かってから海底を伝って逃げるスピードは、「スピード違反じゃない?」と思わせるほど素早いものがあり、スプールからミチイトが出ていく様でクロダイとの区別がつくほどの逃げっぷりを感じさせる個体もいます。
また、食べてもクロダイよりもキビレのほうが河口区域にいるにもかかわらずクセがないというか、美味しい気がします。
ただしキビレはクロダイよりも大きくはならず、私自身50センチを超えるキビレはこれまで釣ったことがありません。
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エラ洗いをするキビレ
エラ洗いする魚としてはスズキがあまりに有名ですが、実はキビレも夜に浅いタナでハリに掛かりますと、海面から飛び上がってハリを外そうとするのです。
河口区域にはスズキも混在しているために、最初は驚きましたが、何度もキビレを浅いタナでハリ掛かりさせると「キビレのエラ洗い」も驚かなくなりました。
また、キビレはエラの付け根のところにスズキによく似た突起物があり、ここで剃刀のように手がざっくりと切れることがあるために要注意の魚でもあります。
スズキ同様素手で触らないようにしないと、数センチにわたり指先を切ることもあります。
フィッシュグリップが活躍します。
キビレに限らず、メイタ〜チヌ、セイゴ〜スズキ、メバル、アラカブ…なども、フィッシュグリップがあったほうがケガをしなくて済みます。
だいたいフィッシュグリップなどは、自分が何度も痛い思いをしないとなかなか購入する気にはなれないものです。^^;
素手で掴んでケガをして、タオルで掴んでタオルが臭くなりやはり素手で掴んでケガをする経験をした方が、なくてもいいけど、あったほうが便利だし、インスタ映えするから…などと言う理由で使うことが多いのもフィッシュグリップです。^^;
⇒レビュー評価の高い「フィッシュグリップ」
博多湾でキビレが多くなった理由を考えてみる
俗にいう乗っ込みと呼ばれる産卵期は、タイ科の仲間は桜の花が開花する頃が多いのです。。
マダイは桜鯛と呼ばれ、クロダイは乗っ込みチヌと呼ばれます。
ところが、キビレの産卵期は真夏なのです。
つまり海水温が高めの時に産卵するのですが、地球温暖化のためか早い時期から遅い時期までキビレの産卵期に適した水温が通年拡大しつつあることがキビレが多くなった原因として考えられます。
加えて博多湾内でのクロダイの稚魚の放流がなくなったことも起因しています。
沖防で例年7月の第1週の日曜日に行われていたラブメイタ杯の時にかなりの数の当歳メイタを放流していたんですが、近年はそれがなくなったこともキビレが増える要因になったことが考えられます。
これはあくまで釣り人としての感覚ですので、正しいかどうかはよく分かりません。
ですが、近年本当にメイタ〜チヌよりもキビレのほうが良く釣れる気がするのです。
どちらが多いほうが好きというわけでもないのですが、釣り場によってはキビレばかり・・・というのも、どうなんだろう?と思うようになってきました。
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