ハゼの刺身は白身魚の中でも屈指の美味しさだということをご存知ですか?
あなたは「ハゼの刺身が、天然マダイやヒラメなどよりも美味しい!」と言ったらどう思いますか?
アンタは味覚音痴じゃないと?・・・だとか、
ハゼが天然ビラメより旨いはずなかろうもん!・・・だとか、
アンポンタンじゃ〜なかとね?・・・だとか、言われそうです。
ですが、私は自信をもってある時期のある条件のハゼを刺身や洗いにすると、天然ビラメもかすんでしまうほど、白身魚では一級品の美味しさだと思っています。
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私が極上の美味しさだと思う「黄金のハゼドン」の条件
ハゼを釣るのは非常に容易く、家族3〜4人でその気になれば、束釣りも夢ではありません。
束釣りと云うのは100匹以上のことです。
写真の様に10〜15センチのハゼは、チョイ投げ釣りや脈釣りでよく釣れます。
しかしながらこのようなハゼは刺身にはできますが、私が行っている極上のハゼの刺身が造れる「黄金のハゼドン」ではありません。
私が黄金のハゼドンと呼んでいるハゼは、9月から10月にかけて釣れる25センチを超えるような丸々として、お腹がきつね色をしているような大型のハゼです。
同じ大きなハゼでも、真冬に釣れる頭ばかり大きくて痩せた「ライオンハゼ」はダメです。
どうして「黄金のハゼドン」と命名したかと申しますと、活かして持って帰った良型のハゼを3枚おろしにしますと、中骨が金色に輝いているからです。
少し触れましたが、「黄金のハゼドン」は活かして持って帰らねば意味がありません。
氷が入ったクーラーに入れると、刺身を造った際に身が真っ白になってしまいます。
活きているハゼの身は、半透明なのです!
なので、欲張らずにバッカンに海水を汲んで多くても5〜6匹活かして持って帰ることが出来たら上出来です。
また、このような25センチを超えるぐらいの大きなハゼは博多湾内の河口で付近あればどこでも釣れると思ったら大間違いで、私が知っている限りでは数カ所しかありません。
20センチちょいぐらいなハゼならどこでも狙えますけどね。
ハゼの天ぷらも抜群に美味しい!
私はハゼの天ぷらが大好きで、その次にメゴチ、その次がキスと云う感じです。
ハゼの天ぷらは10センチぐらいの大きさのモノが実に美味しく、サクサク感がたまりません。
東京では墨田川などで、お座敷がある船の上からハゼを釣って、釣ったハゼを天ぷらにしてくれる屋形船があることで有名です。
私も二度乗ったことがありますが、釣り好きには堪えられない趣があります。
博多にも那珂川で食事ができる遊覧船があり、利用された方もおられると思います。
船の上から釣りが出来ないのが残念です。
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秋のお彼岸のハゼの甘露煮は医者いらず?
まだ30代ぐらいの頃にかなり高齢の女性から「秋のお彼岸のハゼの甘露煮は医者いらず」と云う言葉を聞いたことがあります。
つまり、栄養のあるお彼岸ぐらいに釣れるハゼを食べると冬に風邪をひかないと言われていました。
医学的な根拠などは、全く不明です。
釣りが好きなご主人が生きていた時は、秋口になるとハゼを釣りに行って甘露煮を作るのがその方の家庭では慣わしだったとのことでしたが、ご主人が亡くなられてからハゼが手に入らないから甘露煮も作らなくなったと聞いたのです。
残念なことに、私はハゼに限らず甘露煮は苦手なので好んでは食べませんが、このご年配の女性のために大量のハゼを釣った記憶があります。
凄く喜んでいただいたので、釣りをやってて良かったと思ったものでした。
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博多でも焼きハゼで雑煮を作るご家庭もあります!
博多の雑煮と云えば、焼きアゴでだしをとるというのは一般的であり、通説・俗説になっています。
しかしながら、焼きハゼで雑煮のだしをとる家庭もあるのです。
仙台が焼きハゼでお雑煮のだしをとることで有名みたいですし、東京などでも焼きハゼを使う御家庭があるみたいです。
但し言えるのはどの地方も焼きハゼを使ってお雑煮のだしをとる家庭がドンドン減少しているみたいです。
だしの素などがいくらでもある時代ですからね。
こういうものは残しておきたい風物詩ですよね。
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