アナゴを狙う釣り人がほぼいない博多の不思議
博多では、アナゴを専門に投げ釣りで狙う釣り人は、ほぼいません。
私自身の体感からアナゴ狙いの釣り人にお会いするのは数年に一度ぐらい。(笑)
東京の羽田沖では、夜の船からのアナゴ釣りはかなり人気がある釣りで、夏場に夕涼みがてら仕事帰りに船の上でネクタイを外している方をも見かけるほどなのです。^^;
人気の理由の一つは、釣ったアナゴを船長や奥さんが捌いてくれることが大きな理由ですが、それ以外にも理由があるんです。
江戸前ではアナゴの天ぷらはある意味東京ならではの食べ物ですが、博多でアナゴの天ぷらなどをメインに販売しているお店はあまりお目にかかりません。
メゴチの天ぷら・ギンポの天ぷらも、東京では通好みのお店にのマストアイテムですが、博多では、ギンポに至っては釣りをする方でも見たことがない方も多いはずです。
博多でアナゴが一番食べられるのは握り寿司の一つのレパートリーとしての需要ぐらいではないでしょうか?
季節季節の美味しい魚を食べさせてくれるお店や居酒屋などでは、たまにアナゴの刺身を食べれることがあります。
ウナギの刺身はありませんが、アナゴの刺身はあるんです。
その理由はウナギの血には毒があり、古来よりウナギを生で食べることは暗黙のタブーとされてきましたが、アナゴの血には毒はありません。
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博多でアナゴの人気がイマイチな理由
博多でアナゴの人気がイマイチな理由は、他にいくらでも美味しい魚が市場に出回ることが最大の要因です。
マダイ、ヒラメ、アラ(クエ)、カンパチ、ヒラマサ、マハタ、アコウ、オコゼ…などの高級魚が四季を通じて関東や関西に比べてお手頃価格で入手できるのに、生のアナゴを買ってまで天ぷらにするだとか、アナゴ丼を作るなどという博多っ子は聞いたことがありません。^^;
そのようなことをするのは、生まれと育ちが関東や関西なのでは?と思ってしまいます。
失礼ですが、アナゴ以外に旨い魚がいくらでも手に入る土地柄ですから、長物と呼ばれるアナゴにほとんど興味と関心を示さないのです。
さらに、魚の食べ方としては博多は刺身を食べることが圧倒的に多いような気がします。
私もそうですが、多少なりとも手を加えた魚料理はうさん臭く感じるのです。^^;
新鮮な魚は、
刺身⇒塩焼き⇒煮つけ⇒空揚げ⇒一夜干しぐらいまでで、それ以上手を加えたミリン干しだとか味噌漬けだとか粕漬だとかは、鮮度の悪い魚を誤魔化すためにあえてそうしているんではないか?と思ってしまうんです。^^;
刺身で食えない魚を無理して誤魔化しているような加工法が博多っ子は苦手なのではないか?と思います。
私自身釣った魚を自分でいろいろと加工するので、それが間違いであることを承知していますが、多くの博多っ子は手を加えた魚の加工法が苦手なのです。
だから、アナゴを焼いてタレを付ける時点で「たまにはいいけど・・・、しょっちゅう食べる魚ではない!」と思ってアナゴの市場価値を下げているような気もするんです。
博多では生(刺身)で食えないような魚を加工すること自体が嫌われます。
それは古の昔から玄界灘の豊富な魚介類に恵まれてきた土地柄に由来するものです。
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博多湾のアナゴ釣りは青空天井!!
博多ではアナゴがあまり評価されないことも手伝って博多湾でアナゴを専門に釣る人がいないのが真実の事実です。
だから、驚くほど大きなアナゴが青空天井で釣れることが多々あります。
冗談抜きで、大人の腕ぐらいの巨大アナゴが釣れることもあるんです。
理由は簡単明瞭!!
誰も、アナゴを専門に狙いませんし、ましてや夜に投げ釣りでアナゴを狙おう!!などという釣り人はほぼいません。
ライバル不在の青空天井です!!
土地柄でしょうが、夜に投げ釣りをしていますと、釣りが好きな方が近づいてきて「何を狙っているんですか?」と尋ねられ、「アナゴです!!」と言いますと、ほとんどの方が呆れたような顔をして無言でその場を立ち去ります。(爆)
それほど、博多の釣り人にとっては夜釣りでアナゴを投げ釣りで狙うことはある意味アンポンタンな所業とみなされているフシがあるのです。
この状況をどう捉えるかは釣り人次第です。^^;
しかも、アナゴは春夏秋冬狙えるありがたい魚です。
もっと博多湾でのアナゴ釣りが盛んになれば良いと思うのは私ぐらいですか?
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