海釣りがもっと面白くなる釣り方
初心者のうちは本や雑誌などを読んで、本に記載されているような仕掛けで魚種別の釣り方をすることが多いはずです。
例えばキス釣りの場合などは、
・サーフからの投げ釣り
・チョイ投げ釣り
・船からのキス釣り
に言及している本や雑誌はいくらでもあります。
では、ウキ釣りや落とし込み釣りを含めた脈釣りでは、キスは釣れないのか?と言いますと、これが釣れるのです。(笑)^^;
ポイントによっては、真剣に釣ることで、投げ釣りよりも脈釣りのほうが数も揃うし、大型が釣れたりもします。
しかしながら、そんなことを詳細に書いている本は、残念なことにほとんどありません。(恐らくないと思います)
私はリールや投げ竿が買えなかった子供のころから、お粗末な竹竿とピンポンウキでキスをかなり釣り上げていた記憶がありますので、今でもキスのウキ釣りにはまるで抵抗がないのです。
むしろキスはウキ釣りが楽しい!!と知り合いに言いますと、怪訝な目で見られます。(涙)
更に、クロダイ用の落とし込み竿で、ミチイトを15メートル〜20メートルほど出して、アオムシが付いたハリを海に向って投げる前打ちの釣り方ではキスは良く釣れる魚の一つです。
マシンガンの様にエサをつつき、竿先がクイ!と曲がった瞬間にアワセを入れますと、25センチぐらいのキスならば、かなりの引き味を楽しむことが出来ます。
満ち込みの満潮近辺ならば、防波堤の際から50センチ程度離れた場所にもキスはいることが多く、渓流竿を使ってウキをつけたり、ウキをつけなくても、十分にキスの引き味を楽しむことも出来るのです。
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釣り方、エサ、タックルなどの固定観念は捨てよう!!
かなり以前のことですが、チビッ子がサビキ釣りでアジゴを釣るのに飽きて、底カゴの付いたサビキ仕掛けのハリの何本かにアオムシを付けて、投げ込んでキスやハゼ、トンマ、チャリコ・・などを釣っているのを見て感心したことがあります。
私にとってはあまりの衝撃で、「僕、凄いねぇ〜!!」とその子にマジで言った覚えもあります。
「誰にその釣り方教えてもらったの?」と、尋ねますと、「自分で勝手に思いついたから・・・」とのことで、ますます感激した記憶があります。
本や雑誌では100%書かれているはずもない釣り方ですし、真似をしたいとも思いませんが、限られた釣具とエサでいろいろな釣り方を試すチビッ子に妙に癒されましたし、考えさせられたのです。
それだけではなく、糸島のある漁港では、オキアミの頭を取ったエサで、渓流竿と唐辛子ウキでやはりキスやハゼや当歳メイタをバケツにかなり釣っているお子さんたちに出会ったことがあります。
お子さん達は限られた道具とエサで釣りを楽しむ術を自ら発案します。
タックルやエサや仕掛けを購入できる大人のほうが固定観念が強くて、ありきたりな釣りをしてしまいがちです。
ある漁港のテトラポットからうどん玉を1センチほど切って、メイタではなく大きなチヌを釣っていたお子さんにも出会ったことがあります。
麦だけをマキエにして、ハリに刺すのは1センチ程度のうどん。
お父さんに連れられてバリを釣りに来た時に、お父さんがチヌを釣り上げたのを見て真似をしていたようなんです。
だからと言って、どこでも麦とうどん玉でチヌが釣れるとも思えませんけど・・。
マキエにはオキアミやコマセアミと集魚剤を入れて、つけエサを潮の流れに同調させねば釣れないなどといった、ありがちな小賢しい理論が要らない釣り方もあるのです。
マキエは麦だけ、つけエサはうどん玉。
釣りは、お子さんに教えられることが多いものです。^^;
限られた道具とエサでいかに工夫して釣るのかを考えますと、それで釣れた時は釣りがもっともっと好きになるはずです。
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