顔がエイリアンに似ているギンポは実は高級魚なのです

随分昔に、釣れたそのままの姿を見せたら、妻の顔色が変わった魚がギンポ。^^;

 

 

ヘビよりもグロテスクで、エイリアンのような顔をしている魚がギンポです。

 

かっては、博多湾の箱崎埠頭などでの投げ釣りでも良く釣れた魚ですが、近年は福岡市近郊の糸島方面の波止や志賀島の波止で穴釣りをしたときに釣れるぐらいのあまり見かけない魚になりました。

 

 

福岡市界隈の高齢の漁師さんたちは、ギンポのことをナッキリと呼びます。

 

 

ですが、魚市場や鮮魚店の方々にナッキリと言って「ギンポのことやろ?」と返事が返ってくることも今ではほとんどありません。

 

 

見てくれも悪いですが、穴釣りなどではほぼ100%ハリを飲み込んでから釣れますから、ハリを取り出すには首を落とさねばならずに、非常に厄介です。

 

 

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博多では気持ち悪くて市場価値がないとされるギンポ

 

 

妻に限らずギンポの姿を見て気持ち悪がらない女性はほとんどいなはずです。

 

 

男性でも、魚に詳しくない方や生物にあまり興味がない方は結構騒ぎます。(苦笑)

 

 

 

長物と呼ばれるウナギやアナゴと比べると、カモフラーカラーで不気味な色形と恐ろしい顔をしているために、ギンポを「可愛い!」という方にはお会いしたことがありません。

 

 

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東京では「天ぷら魚」と呼ばれる高級魚なのがギンポ

 

 

東京ではこの気持ち悪いギンポを「天ぷら魚」と呼び珍重します。

 

 

私も生涯に一度だけ、東京のお店でギンポの天ぷらを口にしたことがありますが、実に美味しかった記憶があります。

 

 

また、今から30年ほど前の1990年頃で1匹1000円と云うのが相場でしたので、現在はどれぐらいするのか見当がつきません。

 

 

東京でも幻の魚と言われているギンポですが、
・「ギンポを食べずして天麩羅を語るなかれ」
・「江戸っ子たるもの、借金してでも春はギンポを喰え」
・・などと云われる魚なのです。

 

 

東京湾ではカミソリだとかウミドジョウなどとも呼ばれ、初夏の一時期に市場に出るのだそうです。

 

 

東京の天ぷら職人の間では、天ぷらのネタのためにあるような魚と絶賛されている魚でもあるのです。

 

 

終わりに

 

 

種類が豊富で漁獲高に恵まれている玄界灘が近い博多では、好き好んでギンポを食べる方も少なく、市場価値がないとされてきました。

 

 

市場に行っても売られていませんから、当然魚屋さんでも売られておらず、釣りをする方でも穴釣りをしない釣り人にはあまり知られていないのがギンポです。

 

 

 

 

私は以前、わざとギンポの頭を落として3枚おろしにして、5センチぐらいの長さに切りそろえたモノに唐揚げ粉をまぶして妻に魚の名前を言わずに油で揚げてもらったことがあります。

 

 

妻も息子も「美味しい!」と喜んで食べていましたが、こんな魚とばかり図鑑を見せると、これまた驚いていました。

 

 

姿形が悪い魚は美味しいという通説・俗説は、あながちウソでもないような気がします。

 

 

好奇心旺盛な方は、ギンポが釣れたら油で揚げてみて下さい。

 

 

 

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