山笠があるけん博多なのか?
博多を訪れたことがない方の博多のイメージを尋ねてみるとまことに面白い。
「提供:福岡市」
・辛子明太
・とんこつラーメン
・もつ鍋
・水炊き
・・などの名物の食べものはもちろん、食べ物が美味しい!!との評判である。
特に玄界灘の魚が旨いことでも知られています。
また、屋台で仲間とワイワイやるイメージもあるようです。
加えて、祭り好きで、
・博多山笠
・どんたく
・放生会
は博多の三大祭として知られています。
また、美人が多いとの評判で、俗に言う博多美人の都市としても知られている。
更に、ソフトバンク・ホークスのイメージが定着する前から、開けっ広げで、少し大袈裟だけど、明るく元気な人が多いとされてきました。
イギリスのグローバル雑誌「モノクル」によると、世界の最も住みやすい都市の第7位に福岡市が入ったことをご存知な方も多いはず。
ちなみにこのグローバル雑誌の順位では、
1位 東京
2位 ベルリン
3位 ウィーン
4位 コペンハーゲン
5位 ミュンヘン
6位 メルボルン
7位 福岡
8位 シドニー
9位 京都
・・・と日本の都市が3つも入っていることは、ある意味驚きですね〜!!
また、転勤族が最後に選ぶ都市が福岡市なのだそうです。
地元の博多に長く生活していると、それほど魅力を感じないことが他の都市の方から見ると非常に魅力的に映るようです。
灯台下暗し!なんですねぇ〜。^^;
スポンサードリンク
近くに海や山があるだけでは意味がない!!
「提供:福岡市」
福岡市はクルーズ船の寄港地として一番の人気があり、外部の都市の方から見ると、まことに魅力的なのだそうである。
それらの要因を簡単に列記すると、
・治安、医療、教育制度、ビジネス環境が整っている
・海や山などの自然環境へのアクセスの良さ
・モノの値段がお手頃で、生活しやすく、食べ物が美味しい
・自転車で動き回るのにちょうど良いコンパクトサイズの都市
・観光客の誘致を考えている
・都市としてのイノベーションを怠らない
・都市機能の充実を計画している
・成長戦略と経済発展を遂げている(現在進行形)
・・・などと、枚挙に暇がない。
確かに上に書いたようなことで、地元を離れて福岡に引っ越してくる方も少なくない。
九州では福岡市に一極集中している感じもしないではない。
このことによる弊害も少なからずあるが、政治家は光の部分だけをとかく誇張する傾向にある。
物事には陰と陽があるように、光があれば影もある。
海が近い、山が近いだけではたいした意味はなく、海は豊富な種類の魚介類がたくさんいなければならず、山は日本固有種の動植物や昆虫が一定程度いなければ、そこへ遊びに出かけても、実につまらない。
それだけで決め付けることは出来ないが、人工島の埋め立てによって博多湾の魚は魚種も魚の数も激減した。
地球温暖化も手伝ってか、その棲息域の南限とされていたカナギ(イカナゴ)が玄界灘から姿を消して、全面禁漁になって久しい。
誰もが簡単に釣れていたカレイやアイナメも激減して久しい。
加えて昨今ではメバルも少なくなり、かってはクロダイの宝庫だとか、クロダイのメッカなどと呼ばれていた博多湾のクロダイの数も減少傾向にある。
転勤族や日本全国から福岡市に引越ししてしてきた方が、「博多湾ってどうしてこんなに魚が釣れないんですか??」と言われる様になってきている。(涙)
それは人口が増えたためではない。
釣り人口は長引く不況と趣味の多様化などで全国的に減少している。
釣り人が増えたわけでもない。
一度失った自然は元には戻らないと言うが、その言葉にも絶対はないことを信じたい。
「博多湾って、魚がいっぱいで釣りをするにはもってこいのところですね!!」と言われたほうが、博多に暮らしてきて、博多湾で釣りをしてきた私としては嬉しい。
経済成長ももちろん大切ではあるが、失われた自然を元に戻すことがいかに難しいかはお分かりのはず。
かれこれ40年ぐらい前までは、博多湾でもたくさんのマテ貝が獲れていたし、バカ貝もウンザリするほど子供でも獲れていたし、天然記念物のカブトガニもごく普通に見ることができた。
池や川にはトノサマガエルが普通にいたが、ブラックバスは全くいなかった。
今思えば、50年ほど前の博多湾は肥沃な海でした。
単に昔話として語るのも空しい。
50年前の博多湾に戻すことが難しいのは理解できるが、せめてこれ以上生態系を破壊し続けることは避けたい。
スポンサードリンク
>>>トップページに戻る>>>>トップページ