博多湾内で最もよく釣れるNO1の毒魚
博多湾内、特に箱崎埠頭や須崎埠頭などの湾奥で最もよく釣れる毒魚の代表格は間違いなくアカエイです。
チョイ投げ釣りをしているときに、いきなり竿が吹っ飛んでいきそうになる犯人は十中八九アカエイの仕業です。
アカエイは河口付近にも棲息していて、アオムシをエサにした投げ釣り仕掛けにハゼなどが掛かったまま放置していると、そのハゼを食ってハリに掛かるのです。
5キロサイズぐらいであれば、普通の投げ釣り仕掛けでもどうにか引き寄せることができますが、10キロ、20キロ以上のサイズになると、沖に向って泳いで逃げるアカエイになす術もなく、ミチイトあるいは仕掛けを切られることとなります。
もしかしたら、アジゴをエサにしたブッ込み仕掛けに、スズキやヒラメ?が運よく釣れるんじゃ〜ないか?と思って湾奥でアジゴをエサにして投げますと、ほぼ100%の確率で釣れるのがアカエイです。^^;(涙)
糸島や志賀島や宗像方面では防波堤はもちろん、船からもアジゴをエサにしてブッ込み釣りでいろいろと釣ってきた私ですが、博多湾の湾奥ではアカエイ以外に釣れた魚がいません。(涙)
湾奥でアジゴをエサにスズキやヒラメを釣りたいのであれば、他の釣り方を考えたほうが賢明ですし、ヒラメは宝くじに当るより確率が低いです。^^;
釣り人の中には稀にアカエイ目当てのツワモノもおられて、超ど級のタックルでアカエイを狙っている釣り人もいるんです。
新鮮なアカエイは刺身にしても美味しいらしく、お煮つけが旨いと聞いたことがありますが、私自身は釣れても何度か捌いた経験がありますが、どう捌いてよいのかも分らずに途方に暮れたことが多々あり、以来捌くなくなりました。
左党の方は周知の通り、エイヒレの干物はなかなかの珍味です。
ですが、素人がこれを作ろうとすれば危険なのでおススメは致しません。
話が長くなりましたが、アカエイを専門に釣る方は別として、不意にあるいは予期せずしてアカエイが釣れた時に気をつけねばならないのが尻尾の付け根にある毒のトゲです。
このアカエイの毒のトゲは後述するゴンズイやバリやハオコゼとは比較にならないほどの猛毒で、タチが悪いのです。
毒のトゲはノコギリ状になっていて、抜けにくい形状になっているから、トゲが刺さったまましばらく放置していると大変なことになります。
刺されたところは腫れて激痛が走り、それが長時間続きます。
発熱、吐き気、下痢、痙攣、失神、血圧低下、呼吸障害、刺されたところの壊死を伴うこともあり、最悪死亡例もあるのです。
刺された部位が壊死して、それを治すのに数年もかかる事例もあるのです。
脅すつもりは毛頭ありませんが、アカエイのトゲはそれほど危険だと言うことです。
さらにタチが悪いのは浅瀬の砂地に隠れているアカエイもいますから、春先の潮干狩りでアサリを掘って採るためにアカエイに気づかずに踏みつけて刺されるケースもあるのです。
釣りだけなく、潮干狩りや海水浴の時はアカエイがいないかどうかを十分確認してください。
博多湾の湾奥でも、たまに泳いでいるアカエイの姿が見られることもあるほど多いのです。
アカエイのトゲに刺されたら、素人療法やド素人の応急処置は厳禁です。
すぐに釣りや潮干狩りを辞めて病院に直行することが大切です。
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博多湾とその周辺部で釣れる毒魚の御三家
博多湾とその周辺部で釣れる毒魚の御三家(嫌われ者トリオ)について言及いたします。
博多湾の湾奥の箱崎埠頭や須崎埠頭で釣れることはあまりないのですが、博多湾の出入り口である唐泊漁港や志賀島の国民宿舎前の漁港などでは、ゴンズイ、バリ、ハオコゼという忌まわしい嫌われ者トリオが釣れることが多々あります。
筆頭格はこちらのゴンズイです。
海に住むナマズのようなヤツで、笑っているような顔をしていますが、コイツラの毒のトゲはかなり強力です。
糸島方面や志賀島の玄界灘向きの漁港では、夜釣りなどで頻繁に釣れるので要注意です。
背びれと左右の胸鰭に3本の毒のトゲを持っていて、死んでも毒性は消えません。
なので、ゴンズイが釣れたら仕掛けをハサミで切って海に戻すのが得策です。
ハリを外して戻す時にゴンズイが暴れて刺されることが多いのです。^^;
よしんばハリを外したゴンズイを防波堤に転がすのも危険です。
ビーチサンダルぐらいですと、ゴンズイの毒のトゲが貫通しますし、遊んでいるお子さん達にも被害が出るハメになります。
ゴンズイはゴンズイ玉と言って群れになっていることが多く、次々に釣れますから、ゴンズイが釣れるときは場所替えをしたほうが得策です。
更に、近年ゴンズイの体の粘液にも毒があることが分ってきて、手にキズがあるときは素手で触ってはいけません。
次は食べると美味しく釣り味も抜群なバリです。
タモで掬ってハリを外す時に刺されることが多いので要注意です。
目の玉を潰した液体を指された部位に塗ると痛みが消えるなどというまるで根拠のない風説・俗説が流布されていますが、信憑性はゼロです。
バリの毒はタンパク毒ですから、熱には弱いのですが、目の玉を潰した液体で痛みが取れることは、絶対にありえません。
おしっこをかけるのもやめましょう!
三番目は小さいけれど厄介なハオコゼです。
唐泊漁港でハリを小さくしてウキ釣りでメバルやアイナメなどを狙っている時によく釣れるのがハオコゼ。
知らない方は小型のアラカブ??と思ってウッカリ触ることが多いようですが、ひどい目に会います。
体は小さくても毒性が強く、厄介なことに年中釣れる魚の一つです。^^;
昨今では観賞魚として飼育するマニアもいると聞きますが、くれぐれも背びれには気をつけて下さいね〜!!
ゴンズイ、バリ、ハオコゼに刺された時の対処法
ゴンズイ、バリ、ハオコゼの毒に共通するのはタンパク毒であるということ。
熱に弱いのですが、釣り場ではお湯などないのが普通です。
なので、クルマのダッシュボードの中にこちらのポイズンリムーバーを入れておくことは釣り人としてもアウトドアマンとしても大切です。
こちらのポイズンリムーバーは、ハチやムカデなどにも有効なので、1本は持っておくことをお勧めします。
さて、刺された時はすぐに患部をきれいに洗い、毒を吸い出すことが重要ですが、虫歯や口の中にキズがあるときは考えものですから、ポイズンリムーバーで毒を吸い出すことです。
次にお湯がない時は、すぐに帰宅してヤケドせぬ程度のお湯に刺されたところを浸しておくと痛みが緩和します。
釣り場近くにコンビニがあるときは事情を説明して紙コップとお湯を分けていただくと良いと思います。
どの魚の毒も、何もしないでいると数時間は耐え難いほどの痛みが続きます。(涙)
真夜中ですと、救急病院に行くのも一つの手段です。
毒を搾り出して、ヤケドしない程度のお湯をとっかえひっかえすることで痛みはかなり緩和します。
夜に刺されて、傷口周辺部が腫れ上がり、痺れたままだとか、刺されたところが麻痺したままの時は翌日一番で病院に行くことも大切です。
くれぐれも、ゴンズイ、バリ、ハオコゼには要注意です。
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